第2回陳情の提出

新たな議会になり、続いていた審議を継続してもらうため再度陳情を提出しました。

議会の審議の結果、趣旨採択となりました。

委員会審議のようす

審議では最初、佐藤議員が採択を主張し、阿蘇議員が継続審査を主張してくれましたが、他の方は趣旨採択を主張し、結局全員一致で趣旨採択※となりました。

※言いたいことは分かるが実現は難しいという曖昧な結論


●主な発言:()内は当初の主張

加藤議員(趣旨採択) 

陳情の趣旨には反対するところはなく公約もしているが、財政を考えると今は難しい。

山下議員(趣旨採択)

財政的に厳しくなっている中、実施することはどうかと思う。

高橋議員(趣旨採択)

継続にしないで何かしらの結論を出さないと陳情者に失礼。

阿蘇議員(継続審査)

実施している他市、今後実施を決めた市の分析が必要。市の調査が不充分なのでもう少し議論すべき。

佐藤議員(趣旨採択)

お弁当を持たない日がある生徒が340人いる現状がある。ぜひ採択したい。

横溝議員(採択)

財政が良くなれば実施するのか。議論は出尽くしているので結論を出していい。

風間議員(趣旨採択)

食べ残しが気になる、業者弁当をより良くする方法を考えた方が良い。


本会議審議のようす

本議会では吉村議員が意見を述べてくれました。

吉村議員が言うように、現に困っている家庭があるなら時間をかけてと言わずに対応する必要があると思います。

また、八尋議員より調理師の配置を必要とする自校方式、センター方式を陳情が求めているために、採択はできなかったとの意見が表明されました。

↓書おこしです

吉村議員
 この「中学校完全給食の陳情※」についてお伺いをいたします。趣旨採択というのはそもそも色々なことが趣旨採択になり得るわけで、採択に近い趣旨採択から、ほとんど不採択に近い趣旨採択まで色々あるわけですけども、今回のこの趣旨採択については私も傍聴しておりましたが、いったいどこいら辺に位置する趣旨採択なのかなというのが良くわかりませんでした。私の当日傍聴したときの感想から言わせてもらえば、これは中の委員の一人が主張されましたけど、継続審議が最もふさわしいのではなかったかなというふうに感じました。
 そこで今、委員長の方からご説明もあってその中に、その趣旨採択の意味するところ、あるいはすなわち、意見を付すところなのかもしれませんが、もう一度この趣旨採択というのは何を持って趣旨採択なのか、意味するところは何なのか分かりやすくぜひご説明をお願いしたいと思います。

八尋議員(委員会委員長)
 それでは私の方から今吉村議員の方からご質問がありました何を持って趣旨採択、どの辺が趣旨採択なのかという事で説明を求める質問に対しまして回答させていただきます。この「中学校完全給食の陳情」こちら皆さんお手元にあるかもしれませんが、陳情の要旨にある内容については理解が出来るものというふうに受け止めています。ただし、陳情事項にもある調理師を配置するという条件が記載されておりますのでこの条件を実現するには自校方式、もしくはセンター方式とせざるを得ない内容という風になっているため、当委員会ではこの陳情事項をそのまま受け止めることは難しいと考えまして、各委員から出たご意見を尊重しまして趣旨採択という風にさせていただきました。
 そして先ほど少し話がございましたが、過去前任期の委員会に同趣旨同意見の陳情内容をいただいてまして、過去2定例会継続というかたちで審議をしてきた経過もございますので、先ほどご報告をさせていただいた内容での趣旨採択とさせていただきました。

吉村議員

 分かりました。その「栄養士、および調理師」の件が重要なファクターだったというのは、ちょっと私も傍聴していてそういうふうに聞き取りませんでしたので、今聞いてなるほどなと思いました。
 まあ討論を控えますのでいくらか意見を言わせてもらいますと、この問題、陳情の文面を読むと「子供の朝食の欠食や偏食などにより、肥満や痩身の身体的影響だけでなく精神的に落ち着かないといった心身の健康にも影響が出ています」とか「憲法の理念や児童の権利に関する条約にてらしても家庭環境によって子供が適切な食事がとれない状況やそのことにより劣等感を抱かせるような状況を無くしていくべきです」とかね、そういうことが中学校の完全給食を実施すれば解決するんですよと書いてあるんですね。つまり、今の現状がここに書いてあるような憲法だとか子供の権利条約だとか劣等感だとかそれから欠食、偏食、身体的影響なんてにもし影響が及ぼしているような状況なんであれば時間をかけて慎重になんてことは言っていられないはずなんだよね、これは。で、そういうことを考えると、やっぱり継続審議にしておけばある一定の執行部に対する圧力っていう言い方は悪いですけど議会の度に報告はしなければいけない状況になるわけですから、そういう意味では私はこの陳情者の趣旨にかなっていたのではないかなというふうに思います。
 それと、時間がかかるってことをもう前提にしちゃう上で、今言ったようなよろしくない状況が生徒にあるならば、何等か別の方法をとらなきゃいけないですよね。委員会の審議の中でも業者弁当の充実だとかという話がありましたけど、私はさっき介護保険の特別会計の質疑で朝食会なんてやったらどうかと言いましたけど、そういうことを含めて、趣旨採択にしてはいそれで終わり、ていうふうにしてもここに挙げられた問題がもしあるとするならば、その解決は時間をかけずにしないとだめだと思います。そういう義務が課せられていると思います。これは反対するわけにはいかない陳情ですから賛成はしますがぜひ執行部におかれてもこれで終わりってことじゃないってことだけでも良くご認識いただきたいと申し上げて質問を終わります。

※正式名称は「平27陳情第8号 秦野市で中学校完全給食実施を求める陳情」ですが省略しています。

本会議での陳情の審議(2:27:36ごろから)
秦野市議会中継システム